■聖母信仰の聖地・ZARAGOZA/サラゴサ
日本ではあまり聞き馴染みのない地名ですがスペイン第五の都市。バルセロナとマドリットのほぼ中間に位置し、その都市の歴史はローマ時代までさかのぼります。
紀元40年1月2日、この地を訪れた聖ヤコブの前に聖母マリアが現れ、一本の柱(ピラル=スペイン語で柱)を手渡しました。その後、キリスト教徒が礼拝堂を築き、17世紀に現在の教会が建てられました。
現在のシンボルである彩色タイルで飾られた中央のドームは18世紀に加えらます。11の塔を持ち、内部には聖母像と柱も納められ、更には天井のフレスコ画はゴヤにより描かれたものです。教会内は博物館となっており、毎年行われるピラール祭で聖母マリア像につける宝石や絵画などを展示しています。
サラゴサはスペイン宗教界の中心の一つとなっています。
聖母降臨の伝説を持つピラール聖母教会
住宅通信 2005年01月号・Relax Essay