ブライダルマナーいばらき版 披露宴の「テーブルマナー」編 これさえ分かれば安心!

いよいよ秋のブライダルシーズン到来 ―、披露宴に招待されている人も多いはず。
そこで今回は、知ってるようで意外と知らない披露宴の「テーブルマナー」について、「テーブルクリエイト ミロトム」主宰、食空間コーディネーターの堀江千秋先生にアドバイスしていただきます。

テーブルマナーと聞くと、堅苦しくお考えになられる方も多いかも知れませんが、周りの方に迷惑や不快感を与えることなく、お互いに楽しくお食事を召し上がるための基本的なルールです。
一度覚えてしまうと簡単なことなのですので、一流ホテルやレストランでの快適なディナータイムにも是非お役立て下さい。

着席の仕方
着席場所を座席表で予め確認しておきます。席に着く時は係の方が椅子を引いてくれますので、椅子の左側から入ります。
引出物はテーブルの下に置きましょう(バックなどを引出物の袋の中に入れておくと食事中邪魔にならなくてよい)。
イスは充分引き付け、テーブルと身体の間に握りこぶし一つ入る程度あけ、背筋を伸ばし深くイスに腰掛ける様にします。

ナプキンの作法
主賓祝辞の後、乾杯終了後、お料理が同席のテーブル全員に置かれたのを確認しナプキンを広げます。上席の方が先にナプキンを広げてから後を追うのがスマートです。ナプキンは2つ折りにし、輪を手前に膝にのせます。
口元はその都度ナプキンでぬぐいましょう。汚れた部分を人に見える事のない様、ナプキンの右内側を使うなど配慮します。
食事中は、手は軽くテーブルの上か膝の上に置きます。

グラスの持ち方

グラスは脚の部分を片手で持って頂きます。
乾杯の際に、グラスをカチンと合わせるのは厳禁です。目礼してグラスを少し上に掲げるようにしましょう。アルコールが苦手な方も口だけはつけるようにしましょう。乾杯が終わるまでは、私語は慎み、料理にも手をつけません。乾杯のグラスは脚の部分を軽くつまんで自然な高さに掲げると良いでしょう。

カトラリーの使い方
料理をいただく時のカトラリーは外側から使っていきます。途中で手を休める時はナイフの刃は内側に、フォークの先は下に向け、8時20分「ハ」の字に置きます。
料理を食べ終えたらナイフの刃は内側に、フォークの先は上にしてお皿の右側に少し斜め4時20分の状態に揃えて置きます。
披露宴では、西洋料理でもお箸が用意されていることもあります。その場合は頂き易さを重視し利用しましょう。リラックスして食事を楽しむことが一番です。

その他
食事終了後にコーヒーなどで締めくくられます。
シュガーやクリーマーなど、4人に1セットの割合で用意されていることがあります。自分から遠い位置にある物が必要な場合、黙って取るのではなく、一声添えて近くの方にとっていただくのがスマートです。
列席者についても、披露宴の最中に、お酒を注ぎまわる姿を拝見しますが、スピーチを頂いている最中は立ち上がらないことがマナーです。司会者の言葉で披露宴がお開きになったら、同卓の人たちに挨拶をしてから席を立ちます。
退場するときは年配者が先です。親戚や若い人は、主な招待客に先を譲りましょう。

食事中のタブー
食事中のタバコは厳禁。どうしてもという人は、デザートが出されるまでなるべく我慢し、その後で同席の方の承諾を得てからにしましょう。またゲップ、あくびは我慢して。欧米では最低のマナーです。
日本では食後に爪楊枝を使う人が意外と多いもの。手のひらで口元を隠せばという人もいますが、美しい姿とはいえません。どうしてもという人は、化粧室など人目のないところで。

新郎新婦
ひな壇の上では、新郎新婦はスピーチや余興に耳を傾ける必要があり料理はなかなか食べにくいかもしれません。オードブルなど食べやすいものを選んでいただきましょう。食べにくいものは予め切って頂くといいでしょう。
また、ゲストからお酒をつがれることも多く、会場によってはテーブルの下などのお酒を空ける為の器が用意されています。用意のない場合も申し出ればお持ちいただけますので利用しましょう。

プロトコールとマナー
マナーにもランクがあることを知っていますか? 宮中晩餐会のような極上ロイヤルマナーから個人のマナーまで、次のように格付けされています。

ブライダルマナーいばらき版 披露宴の「テーブルマナー」編 これさえ分かれば安心!

プロトコール…国と国、企業の国際上の礼儀
エチケット…グループレベルでの礼儀
マナー…個人レベルでの礼儀

プロトコール(PROTOCOL)
語源はギリシャのFirst Glue。国際儀礼として国と国、また個人と個人が守るべきエチケットとして位置づけられています。

エチケット(ETIQUETTE)
フランス語のStikke、オランダ語のStickenの「貼り付ける、結びつける」が語源。つまり人間としての正しい行いをするために守るべき事柄を指しています。

マナー
(MANNERS)
ラテン語のManuarius=お手並み拝見という語源。個人の良識に大方の判断を任せられる部分があり、「あの人はマナーが良いか悪いか」を個人レベルで判断できる礼儀です。

マリッジ

Other News

「美・彩・食・躾・知」
個人様のレッスンから企業様の仕事依頼までお気軽にご相談くださいませ。